二人は息を切らしながら、やっとのことで市街地へ戻ってきた。思っていたより時間がかかった。「さ、ここからが本番よ」 私は汗だくでレンガの壁にへばりついている莉音を励ますように言った。 もう二人の関係は、最初とは正反対だ。気弱だった私が莉音の手…
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